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  • 峠本正喜

節税と引き換えに失ってしまう、大切な会社の資源とは?

更新日:2020年1月8日


税金を払うのが嫌!という理由で

節税の方法ばかりに気を取られる

社長がいらっしゃいます



脱税はしたくないけど、合法的な

節税は是非したいということですが、

税金が安くなるのと引き換えに

いくつも大切なものを失っています



この社長が失った大切なものとは

一体何だと思いますか?


本日は、そんな節税により陥りがちな

落とし穴について書こうと思います




節税の落とし穴①


純資産(内部留保)が

足りなくなる

節税は、基本的にお金が出ていく

ケースが多いです

利益を減らすために、交際費や

広告宣伝などの経費にお金を

費やすのが一番簡単だからです



税法の優遇制度を使うという手法も

ありますが、要件に該当するのか

判断しなければいけませんし、


人件費を増やしたり設備投資を

したりと、こちらもお金が出ていく

ことが多いです



この「節税=出費」ということを

理解している人は多いのですが、

「節税=貯蓄できない」

という財産の視点まで理解できている

人は多くありません



会社の価値を判断するときに

純資産(内部留保)という

見方をすることがあるのですが、



例えば創業10年の会社で

10年間ずっと税金を払いたくないと

損益トントンの決算書を

作り続けた場合には

内部留保は全く増えていないので、



仮に資本金1円の会社だったら、

1回でも赤字になってしまうと

すぐにマイナス(債務超過)に

なってしまいます



銀行の融資交渉の際に、

業種によっては許認可の際にも、

この純資産(または債務超過)は

とても重要な指標となりますので



節税ばかりに気を取られないよう

注意が必要です




節税の落とし穴②



税金は決算書(損益計算書)の中で

最後に登場してくる支出ですので、



この税金さえ対策ができれば

会社を守ることができる(お金が残る)

と考える社長もいらっしゃいます



だからこそ、税金を極力減らそうと

するのですが、実は、、



会社のお金の流れを考えた時に、


税金は途中段階でしか

ないんです



借金の返済や、来年に向けての

設備投資などの支出があって

その後に残ったものが

ようやく貯蓄となりますので、



この全体像から目を逸らして

税金だけを減らそうと

固定費を増やすことは、

その後の貯蓄の減少に直接

響く結果となってしまいます




節税の落とし穴③


経営判断のための

時間を消費している



社長が自社の経営について

考える貴重な時間…



社長1人や社内の役員会で

考える時もあれば

税理士など外部の専門家と

一緒に考えることもあります



特に、外部の専門家と話す

機会はそう多くないはずです



毎月1回1時間の面談という

ケースも少なくないと思います




それなのに、「節税」という

キーワードで話をしてしまうと

最初から税金中心の打合せに

なりますし、



何より専門家サイドが

社長の機嫌を損ねないように

節税の対策ばかりに時間を

費やしてしまうことも…




社長が経営数字と向き合い

外部の視点からも意見を

聞くことのできる

貴重な時間ですので、



税金だけに時間を消費することなく

自社の経営判断につながる

経営数字の話をしたいですね





さて、ここまで節税の落とし穴に

ついて書きましたが、

いかがでしたでしょうか?



利益・税金という視点だけでなく、

貯蓄・返済・面談時間という視点で

考えることで、


会社の貯蓄(内部留保)を増やし、

未来に目を向けた経営判断の時間を

増やすことを意識していきましょう!


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