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峠本正喜

1店舗目で大成功した社長が、 2店舗目で大コケする理由とは?

更新日:2019年9月11日


経営あるある」の一つに、初めて出

した店舗で大もうけしたので、張り切

って2店舗目を出したら大コケした…


という失敗があります。



先日ご相談を受けた社長さんも、まさ

にこの「あるある」にはまって打ちひ

しがれていらっしゃいました。


しかも、その社長。2店舗目の赤字を

取り戻すべく、3店舗目に打って出て

さらに赤字を…



なぜ、こんなことが起こるのか?

どうしたら、これを未然に防げるの

か?本日のブログはそんな話題で

お届けします。




実は、一店舗を経営するのと、複数

店舗を経営するのとでは、まったく

違う経営手腕というかマネジメント

スキルが要求されます。



既存店の利益を確保しながらも、

新しいお店の損益や資金繰りを

把握しなければいけませんし、

お店を任せられる店長の育成も

必要です。


広告宣伝にかかるお金や労力も倍に

なりますし、多くの材料を効率的に

仕入れる仕組みも必要になります。



それぞれの店舗の損益を把握すると

いう視点からは、

「社長が使う経費」をどのように

管理するのかも重要です。


これまで1店舗(A店としましょう)

だけだった時には、社長(自分自身)

に対する役員報酬も、交際費も、

消耗品費もすべてA店の儲けの中か

ら工面しながら使っていましたので、


赤字にならないように調整することが

できましたし、もし赤字になっても

理由が明確でした。



でも、2店舗目(B店)を開店した

途端に、こんな思考になる社長が

多いんです…


私の給料って、どっちのお店から

出せば良いの?


営業のための接待交際費はどっちの

お店から?


ローンの返済はどっちのお店から?



こういう思考になると、A店B店で

共通する出費がごちゃごちゃに

なって、


店舗ごとの損益も、会社全体の損益

もどこを見れば良いのかわからなく

なって、どんぶり勘定経営

始まってしまう…



これだけでも大変なのに、さらに、

多店舗展開をしている社長はこんな

事を考えてしまいます…


「2店舗もあるんだから役員報酬を

アップしたい」


「人を雇って、自分がお店に立つ時間

を減らしたい」


「自分の居場所(事務所)が欲しい」


いかがでしょう?

全部、経費が増える要因ですよね。

心当たりはありませんか??




どちらの店舗で負担すべきか迷って

いるうちに管理がずさんになったり、

社長の気持ちが大きくなってこれまで

に無い経費が増えたり…


結果的に、2店舗出したことで赤字

になってしまう…しかも赤字になった

理由がわからない…



では、どうしたら、これを未然に防げ

るのでしょうか?



オススメの方法は、管理部という部門

を作って、社長の経費だけを区別

する方法です。





売上も材料仕入も計上されない、社長

の経費だけの店舗を作るイメージです。


この方法が良い理由は、A店舗B店舗

それぞれの損益の流れ(売上・仕入・

経費)が明確になることです。

社長が経費を使い過ぎていないかと

いう点も明確です。



ただ、この方法を採用した時によく

受ける質問があります。


「管理部の経費を各店舗に負担して

もらいたいが、どう配分すれば

良いの?」 という質問です。


社長の経費を切り離したままだと、

A店舗もB店舗も利益が出やすく

(利益が出ているように見えやすく)、


それぞれの店長が危機感を持ちづらく

なってしまいます。





では、どのような対策をしたらよいの

でしょうか?


いろんな方法がありますが、よく見か

けるのはA店舗とB店舗の売上高の

比率で配分する方法です。


あとは、従業員数や給与総額の比率

で配分することもあります。

慣れるまではどの配分方法を採用

するかは深く考えずに、1ヶ月の売上の

比率でまずは配分してみてください。




このように各店舗の損益の流れを見え

る化できれば、黒字・赤字が明確にな

りますので、是非試してみてください。


また、これから2店舗目を計画してい

る社長も、事前にシミュレーションを

することで、出店時にいくらお金を使

って良いのかが見えてきますよ。




さて、本日は2店舗目を出した時に

注意すべき点として、


「社長が使う経費」の管理方法

について書きましたが、

いかがだったでしょうか。


2店舗目を出した途端にドタバタと忙

しくなって管理がずさんになるケース

は非常に多いですので、


まずは事前に「管理部」「A店舗」

「B店舗」の3つに区分して、お金の

流れを考える癖を身に付けて

おきましょう!



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