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  • 峠本正喜

几帳面な社長ほど、経営の数字管理が“超雑”になる理由とは?

更新日:2019年12月19日

普段お会いしたときには、とても対応

が丁寧で几帳面な社長さんなのに、


帳簿(経営数字)を見せて頂くと、

ぐちゃぐちゃになって上手に管理が

できていない…

ということがあります。


その社長さんは「数字が苦手だか

ら…」と苦笑いをしていらっしゃい

ましたが、それはウソ!


実は几帳面さが仇(あだ)になって、

数字の処理で「ありがちな罠」に

はまってしまっているのです。



では、几帳面な社長が陥りがちな

「罠」と、その回避方法とは?


─ というテーマでお送りいたします。




前回の記事で、「1店舗目で大成功

した社長が、2店舗目で大コケする

理由とは?」

という内容を書きました。


要約すると、「社長が使う経費」は

それぞれの店舗から切り離して、

「管理部」として認識するのが良い

という内容です。




こうして管理部を作ったときに、社長

さんから、こんな質問を受けることが

あります。


「私(社長)以外の幹部役員の給料

は、どうしたら良いの?」


「銀行からの借入金の利息も

分けるの?」


「管理部として集約した経費は、

赤字の店舗にも負担させるの?」



つまり、前向きに進もうとしているの

に、数字の管理をしようとしている

のに、都度「〇×クイズ」に足止め

をされている状態です。




もっと言うと、社長さんが自分で〇×

クイズにした結果、どちらかが

不正解だと思い込んでしまい、先に

進めなくなってしまうんです…



いかがでしょう?

1つ1つ気になって前に進めない…

心当たりはありませんか??



でも実は、社長さんが〇×クイズだと

思い込んでいるだけで、どちらを選ん

でも大丈夫な事って多いんですよね。


先ほどの3つの質問を例として、

考えてみましょう。



幹部役員の給料はどうしたら良い?







私(社長)以外の幹部役員の

給料は、どうしたら良いの?








社長さんと同じように、全て管理部に

含めるとわかりやすいですが、もし

A店舗に常駐しているなど、


部門が特定できるのであれば、例え

ばA店舗80%、管理部20%で振り

分けてみたらいかがですか?


振り分ける割合を何%にするかは、

本人にも確認しつつ納得のいく

字を選べば良いと思いますよ。



銀行からの借入金の利息を分ける?








銀行からの借入金の利息も分けるの?









2店舗目を出すときの借入金にかかる

利息は、B店舗に含めるのが合理的

だとは思いますが


過去に借り換えをしたことで、いつの

借入れかわからなくなっているケース

も多いですし、全体の損益に与える

金額的な影響も少ないので

利息は管理部に含めて、最後に振り

分けてはいかがでしょうか?



管理部の経費は赤字店舗も負担するの?








管理部として集約した経費は、赤字の

店舗にも負担させるの?








もしB店が単独の会社であれば、当然

社長さんの給料はB店舗で負担しなけ

ればいけませんよね。


そこを無視してA店舗に100%負担

させるのは、B店長の甘えに繋がり

ますし、A店長も納得しないと思い

ます。


ただ、A店B店に振り分ける割合は、

売上額の比率で確定させずに、

皆さんが納得のいく割合を検討

されてはいかがでしょうか?





いかがでしょう?

こうして検討の余地を残して、納得の

いく判断をしていくことで、前向きに

議論を進めていけるのではないで

しょうか。


結果として、上手な数字の管理が

できるようになりますよ。




「なんで几帳面な社長は、数字の扱い

が超雑に見えてしまうのか」という問

題。


原因がおわかりいただけたでしょうか


本当は柔軟に考えていい問題を、○か

×かできっちり考えようとするあまり、

思考がフリーズしてしまっていただけ

なんですね。


でも、やり方さえ憶えてしまえば大丈夫。


私は社長さんとの打ち合わせの中で、

どこまでやるかの世界ですよ。」

という表現を使うことがあります。


思い悩んでストップしてしまうのであ

れば、まずはどこまで細かくやるか、

どこまで大雑把にやるかを検討して、

議論をどんどん進めてみましょう!




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